KNBBLOGのブログ

本の感想 介護 日々思ったことなど

ふたりのロッテ

 エーリヒ・ケストナーの作品ですね

 

児童文学にあたります

 

紹介するまでもない有名なお話・・・

 

っていわれても 

 

読んだことないって人もいますよね

 

 

実際 自分もケストナー

 

飛ぶ教室

 

点子ちゃんとアントン」は

 

読んだことがあったのですが

 

ふたりのロッテ」は 昔アニメになった

 

というぐらいしか知識がなかったです

 

 

 

 

 内容はというと

 

 

  両親の離婚で別れ別れになった

 

 双子の ルイーゼ と ロッテ が

 

 夏休み 子供だけの休暇施設で

 

 偶然に再会するのだが

 

 二人はお互いの事を親から

 

 教えてもらっておらず・・・

 

  というところから始まり

 

 二人の ”ある作戦”が

 

 周囲を巻き込みながら

 

 周りの人たちを変え

 

  そして ちゃんと  ハッピーエンド

 

 

 

「離婚かぁ」

 

ちょっと 子供に勧めにくいかもしれませんね

 

読み聞かせの絵本にも しにくい

 

寝かしつけで読んでも 

 

「離婚」の文字をみて

 

今度は親のほうが寝られなくなっちゃうかも

 

 

お父さん側の再婚の話とか 

 

シングルマザーになって・・・とか も

  

割とヘビーですよね 児童文学にしては

 

 健全で 楽しい部分もあるんですけどね

 

 

 

 

 

 

 ケストナーの描く子供って

 

「ただ ただ 可愛らしい♡」

 

なんて 子は出てきません 一切

 

頑固だったり 

 

意地っ張りだったり 

 

弱虫だったり

 

 

 

 主人公の二人も たいがい です

 

父親に育てられた ルイーゼ は 

 

明るく 元気 少しわがまま

 

そして 彼女は許せないことに対して 

 

暴力も厭いません

 

やるとき は やる女です

 

 一方 母親に育てられた ロッテ は

 

おとなしい性格 真面目 

 

そして 芯の強い

 

怒らせると怖いタイプ 

 

ヤンデレの素質アリ

 

 

 

この作品では

 

 親子の在り方

 

 血のつながり

 

 家族とは

 

そんな 説教臭いことは

 

 大丈夫 書かれてません

 

双子が 感じた ハラハラドキドキを 

 

そのまま 楽しめばいいのだと思います

 

 

 

 ナチス政権下のドイツで

 

この作品を書き上げたケストナー

 

多分 そういう気持ちだったのでは?

 

 

 

 私のように 

 

 なんとなく 聞いたことある では 

 

 もったいないで

 

 ぜひ ご一読ください

 

 

 

 

   ふたりのロッテ

  

         エーリヒ・ケストナー

      

             池田香代子訳              

             

             岩波少年文庫

 

             本体価格 660円

 

 

 

 

 

 いま 私たちは

 

インターネットのおかげで

 

世界各国のいろいろな作品に

 

触れることができるようになりました

 

新たな物語も生まれ続けています

 

 

 

 選ぶのが大変です

 

 

 そして たくさんある 選択肢のなかには

 

 読んでみたいけど 児童文学だから

 

 古い作品って 舞台が想像できないから・・・

 

 と ネガティブな 思い込みで敬遠されているものも

 

 あるのではないでしょうか

 

 名作 といわれているのに  未読

 

 

 

 もったいない ので これから読んでいきます

 

 次は 星の王子様 かな?