KNBBLOGのブログ

本の感想 介護 日々思ったことなど

小説

溜息(仮)その3         小説を作るチャレンジ

フィビィは少し怪訝な顔で 先を急ぐベンジャミンを見た この人はいつもそうだ 優しく思いやりはあるが その方法がコロコロと変わる 付き合わされる方はそのことを承知していないと 軽薄な人物だと勘違いしてしまう もしかしたら 彼は わざと そうしているの…

溜息(仮)その2         小説を作るチャレンジ

ベンジャミン・フォレスティアは 40間近の独身 少し良くない噂もあったが 快活な紳士だ がっしりとした体格と 日焼けした顔 きれいに撫で付けられた髪 彼がいるだけで その場が明るくなる 「フォレスティアさん いえ 僕はそういうつもりでは・・・」 ロー…

溜息(仮)その1         小説を作るチャレンジ

若い女性が 華やかな社交の場の隅で溜息をひとつ 「溜息なら そんな風にするものじゃないわ せめて 舞台女優のようになさい」 もう一人の若い女性が 近づき様にそういった 「貴女ときたら こんな隅っこで何をしているの?」 溜息をつき終えたオーラは 暗い顔…