KNBBLOGのブログ

本の感想 介護 日々思ったことなど

介護者として評価を得たくなる

 介護者に提供されるような

在宅介護の評価はないものだろうか 

そう思うことがある

 

 他者からの評価を得ると

自分では気付けなかったものが

照らされるという副産物もあり

それでQOLクオリティ・オブ・ライフ『生活の質』)

を向上させることもできる

 

 そして 

介護者の過失による事故や

痛ましい事件などへの予防効果も期待できる

 

 一家族介護者として

外側の視点による評価は必要なものだと言いたい

 

 

 

 

 自分は在宅での家族介護者 

家で要介護5の母と暮らしている

介護と暮らしが直結する環境だ

 

 

 SNSやこのブログでも 

介護の事はたまに話題にする

が それらは私自身の主観が多い 

 

 また 自身が行っている介護については

客観視する機会はとても少ない

 

 以前 第三者に見てもらおうと

ケアマネージャーや

訪問看護のひとに

「うちって大丈夫ですか?」と

聞いたことがある

 

 いただいた返事は

「大丈夫じゃないですか?」だ

 

 それはそうだ

「ダメじゃないっすか?」

と気軽に答えてはくれないだろう

(ちなみに ケアマネージャーや訪問看護の方は

 とても親切で いつも大変お世話になっている)

 

  やっぱり心配は消えない

  

 在宅介護を始めて

数年たった

なんとかできている部分と

なんともならない部分がある

 

 一応やってこられたのだから

及第点・・・のはず

 

 

  

 

 こうやって悩むのは

自信が無いからだが

もう一点

基準が分からないことも大きい

 

 介護を始める際には

関連する本を読んだ

 

 どの程度の準備が必要か

知りたかった

 

 実際に何をすることになるか

勉強すべきと考えた

 

基準が欲しかったからだ

 

 基準をもとにすると

判断のブレが減少する

ブレずに安定した介護が可能になる

  

 それは 今でも 何年経とうとも必要だ

安定した介護でありたいから

ブレていないかの確認は必要なのだ

 

 ブレる危険性はいつでもある

慣れてきて 慢心したときの方が多いかもしれない

 

 

 

 

 そこで表題に戻り

評価欲しいなぁということになる

 

 日本看護協会

多職種情報共有シート というものがあった

アセスメントを効率よく行うために開発されたものらしい

 残念ながら家族介護者が参加する前提ではない

 当事者と家族はアセスメントを受ける側になっており

共有されることもなさそうである

 

 確かに家族介護者は専門職ではない

しかし 家の中での介護の関りは多い

被介護者に一番関わる存在だ

最も重要な介護者と言えなくもない

 

 総合的に見て自分の母の介護に関しては

現時点で世界で1番の専門家は自分であろう

責任が分散されていない

母のための専門の介護者だ

 

 素人 兼 専門家だからこそ

客観的な評価が必要になる

 

 

 

 

 評価のカタチはこのような物が助かる

評価軸  安心  安全  持続性

評価者  当事者 介護者 第三者

評価対象 経済  人的  環境

といったものだ

 

当事者が主観的に環境について安心できるか

 

また 介護者の人的労働力は 

当事者から客観視して安全と判断できるか

 

など評価者によって視点が変わってくるはずだ

その気付きが得られるのはありがたい

 

 評価軸 持続性は後から考えたものだが

壮年期の介護離職 ヤングケアラーの問題から

介護が持続できるか 

持続した場合

介護者の人生設計にどのような影響があるのか

明らかにしていくことが必要ではないかと気付いて付け足した

明確になれば介護者支援が進んでくれるはずだ

 

 

 

 

 介護者として評価が得たくなるのは

QOLを向上させ 事故などを予防し

判断基準をもとにしたブレのない介護を行えるようにし

介護者への支援を期待するから

 

 なにより自分の介護が

被介護者の役に本当に立っているのか

心配になるから

 

 母の介護をする50間近の中年男性は

「自分で判断するのは難しいから教えてください」

と言いたいのだ