KNBBLOGのブログ

本の感想 介護 日々思ったことなど

同世代の人が介護をやり始めるケースが多いようで

 親の介護が始まるのは「30代後半から50代前半」

 

  

 シニアガイドというところの記事です。

     https://seniorguide.jp/article/1175893.html

 

 

 そのなかで「準備不足で後悔したこと」のトップは

 

 知識不足でした

 

 

 それは私自身が思い知ったことと同じです

 

 後悔はあります 罪悪感ではありません

 

 「知らない と できない」

 

 

 だから

 

 自分の母のために「知ること」で

 

 母のために「できること」が増える

 

 そんな風に考えています

 

 

 その結論に至った経験です

  

  

 『 私自身が母の介護をするようになったのは4年前くらい

 

 母は脳梗塞で右半身マヒになりました

 

 

 

  2016年の3月6日朝 母の様子がおかしいと父から聞きました

 

「なんか動かない」だったかな?

 

病院にいくように言っても「いい」「平気」

 

私は「救急車呼ぶ」ってことを考えてもいなかった

 

当時同居だった妹が何度も「救急車」と言うのを

 

なんとなく渋ってしまいました

 

 

 それじゃあ とにかく病院へということになり

 

大きな病院を調べて電話して

 

車に乗せて連れていくことに

 

 

 病院には車に乗せて連れていきました

 

車内では変わった感じもなかったのですが

 

病院についたところで 車から降りられない

 

力が抜けている母を支えることができない

 

 

 座り込んでしまう母をなんとか立たせようなんてしていると

 

親切な方 体格のいい男性でした が 母を支えてくれ

 

病院の人が車いすを持ってきてくれました

 

 

 私はその時「悔しい 恥ずかしい」という気持ちを持っていました

 

自分も男なのに母を支えられないことが悔しい 恥ずかしかった

 

母の心配よりも自分のことを考えていたのです

 

 

 すぐに 診察 病院内を移動 

 

病院についただけで気が抜けていたのか

 

あまり覚えていません

 

 

 先生に呼ばれて聞いたのが 

 

脳梗塞

 

「命に別状はない」

 

良かった 命は助かった なんて 

 

お気楽なことを話したような気がします

 

 

 

 その時マヒが残るなんて

 

 血栓が脳幹までいっていたなんて

 

 思いもしなかった

 

 

 もっと早く病院に連れて言っていたら

 

 救急車呼んで 誰かに助けてもらうってことしてたら

 

 母の後遺症は違ったかもしれない

 

 なんて想像もしなかった

 

 

 

 

 手術はありませんでした 

 

 

 

 翌々日 母の見舞いをすると

 

嬉しそうな顔をしてくれました

 

できるだけ通うようにしました

 

 

 病院には お医者さん 看護師の方 

 

専門の人がいて 自分の母を助けてもらえている

 

安心できることだとわかりました

 

 

 

 「知らない」ことを自分のなかで認めました

 

「教えてもらう 助けてもらう」と決めました

 

 

 よく わからないまま 町役場に行きました

 

知らないことをただ聞くだけだったこともあります

 

本を買ってみました 

 

インターネットで調べました

 

 

 病院のソーシャルワーカーの方に退院後どうなるか

 

教えてもらいました

 

高額医療費のことも教えてもらいました

 

「高額療養費とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額自己負担限度額を超えた分が、あとで払い戻される制度です。医療費が高額になることが事前にわかっている場合には、「限度額適用認定証」を提示する方法が便利です。」 全国健康保険協会HPより https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030/r150/

 

 

 

 母は2か月 入院したあと

 

リハビリテーション病院で3か月入院

 

介護老人保健施設で約1年

 

それから自宅で暮らして現在にいたります 』

 

 

 

 リハビリテーション病院以降のことも

 

知らないことだらけ

 

でも「知らない」ということが分かったので

 

聞いて 

 

学んで 

 

トライ&エラーを繰り返す

 

でやってきました

 

 

 

怒りをまき散らしたことも何度もあります

 

上手くいかないことにいら立ってしまうこともありました

 

 

 よくよく考えると

 

「知らない」

 

「わからない」

 

から「できない」ことがあり

 

そして

 

「できない」こと

 

「できない自分」にいら立っていたのがわかります

 

 

 

「救急車を呼ばなかった」事実は変わりません

 

知らない → わからない → できない → 恥ずかしい

 

救急車を呼ばなかったのは

 

「なんか恥ずかしいから」

 

「大事になるのが怖いから」

 

「助けてもらうのは情けないから」

 

 

 

 自分勝手なことが原因でもありますが

 

病院のことを知らない 救急車のことを知らない

 

病気でどうなるのか知らない 

 

助けるには 助かるには どうしたらいいのか知らない

 

知らないから躊躇してしまう

 

というのも1つの原因です

 

 

 

 いまだに

 

「知らなかった」

 

「気づかなかった」

 

ことは多いのですが

 

今のところ 「知って後悔」したことがないです

 

知る と できること が増えてくるので

 

面白いです

 

 

 母の朝の支度で

 

オールインワンジェルを塗ること

 

を習慣にし始めました

 

妹に今度口紅の塗り方を教わるつもりです

 

口紅を塗る筆が欲しいという母に

 

「ごめん、いま直ぐに口紅を塗ることはできん

 

俺口紅塗ったことがないから教わらないとできん

 

まずはこのオールインワンジェルを塗って肌をきれいにして

 

今度妹が来たとき口紅の塗り方教わるわ」

 

と伝えてます

 

 できることどんどん増えていきそう

 

 

 「介護すること」の知識はとても重要です

 

私が目にしたことで一番共感できたのは

 

「愛情よりも正しい知識」

 

「愛情があるから」なんて「頑張っているから」なんて言い訳で

 

介護される側の人が危険や不自由な目に合うのは間違っています

 

 

介護する側ができないようなら助けてもらえばいい

 

学ぶことも 変えることもしないままに介護はできません

 

介護される側、する側どちらも不幸にならないために

 

知識 

 

正しい知識

 

助けてもらえることを 知る ことも含めて

 

知識が重要です

 

 

 

 知ることで今からできることが増えます

 

聞きに行く 調べる 何でもいいです

 

多分 介護だけに とどまらず 知ることで世界が広がります