全ては環境整備から
介護を始めるときに気を付けたい
「環境整備」
4年ほど母の介護をしてきて実感していることです
そして 今現在でも できているわけではありません
- 導線の確保
- 危険個所の確認
- シミュレーション
- 相談
これらは最低限行うべきです
実際 私の母の場合
私の母は 右半身マヒで 車いすが必要です
ですので
車いすが通るスペースが必要
玄関から
母の部屋
食事をとるリビング
風呂 トイレ
でシミュレーションしました
玄関はなんとか
大人一人で母の乗った車いすを
上げることができました
風呂 トイレは移動困難でした
なので
お風呂に入れるサービスが必要です
デイサービスを利用することで
週に3回 お風呂に入れるようにお願いしました
排泄時の肛門 性器付近を清潔にすることができるように
トイレはポータブル式ウォシュレットタイプを購入
リビングは コタツだったので
母が車いすから降り 床に座り 足を延ばす
という動作をケアマネ、リハビリ担当の方と確認
負担が大きいと判断し
車いすのままでいられるテーブルを購入
脳梗塞が起きやすいのが
気温差のある季節です
気温差を減らすために
母の部屋にエアコンを設置
車いす と 介護用ベッド は
レンタルにしました
メンテナンスが必要なものなので
買い切りではなく
リースとして 交換もできるよう考慮しました
レンタルのほうが費用はかかります
危険個所は
母が
車いすから トイレ
車いすから ベッド
という移動でした
実際に生活のなかで
危険がありました
母のおしりが浮いている状態
介護する側が不慣れだと
それが危険に直結します
訪問看護の方と話し合い
5回程度は 場所 と 移動の仕方 を変更しました
35年間住んでいるので
物が多い家でした
処分できるものは かなり処分しました
細かいところでは
左手のみで食べる母が
どうやったら食事を取りやすいか
いまだに試行錯誤しています
他にも細かいところは
たくさんあります
でも 大きな箇所から整えるべきだと考えます
まず 安全
身体的 精神的 経済的 社会的
に安全な状況が
「安全に暮らせる環境」だと思います
私の母のケースは恵まれているのかもしれません
ただ 母も私も 相応の努力はしたつもりです
現在のかたちに 落ち着いて
すこし余裕も生まれてきました
母と出かける機会が増え
一緒に歌ったり
今度はあざみの歌、芸者ワルツを練習中)
編み物もやります
少し痴呆もありますが
私自身は落ち着いていられるようにもなりました
後悔していることは
当時 私自身 余裕がなくなっていたので
同居していた妹に 辛く当たってしまったこと
結果 妹は一人暮らしを選びました
今では 良好な関係だと勝手に思っていますが どうでしょうね
ただの経験談ではありますが
私の母と 私の経験が お役に立てると幸いです