KNBBLOGのブログ

本の感想 介護 日々思ったことなど

なんでもできる 片まひ生活 くらしが変わる知恵袋

 著者 臼田希久江さんは 左片まひの障害をお持ちですが

 

「なんでもできる」とタイトルにあるように

 

本当になんでもされている という写真が多く掲載されています

 

 

 また 臼田さんがご病気になられる以前から

 

この本を執筆される時点までの手記も載っており

 

とても前向きな文面で驚かされます 

 

 

 この本では 臼田さんお一人にスポットライトが当たっておりますが

 

きっと 周囲の方の理解と支えがあったことは間違いがないでしょう

 

 

 

 

 

  と ちょっと畏まってしまいましたが

 

 それぐらい内容が凄い!!

 

特に写真 第Ⅱ部はほとんど 写真

 

 臼田さんご自身が どのように家事をしているか

 

実際の家庭の様子 工夫してある道具類を写してあります

 

説明書きもあるのですが 最小限

 

写真だけで 衝撃を受けること間違いない

 

片手だけで 魚をさばく って想像できます?

 

マニキュアを塗ったり 足の爪を切ったり

 

布団を片付けたり 缶詰開けたり 掃除したり

 

普通に家事されてるわけです

 

 

 第Ⅲ部は 臼田さんが通うデイサービスの方(理事長)と共に

 

細かい解説もあります

 

会話形式なので なぜ こうやっているのか

 

とても わかりやすいです

 

 

 第Ⅳ部では 臼田さんが通う

 

「夢のみずうみ村・山口デイサービスセンター」の概念

 

リハビリの評価方法などが紹介されています

 

M:movement 

Ⅰ:intention

L:Life

K:Keeping

 

頭文字をとってMILKというものを軸にされているとのこと

 

 

 とても濃い内容が詰まった1冊です

 

普段は読む機会が少ない本ではあると思います

 

 しかし 生き方 乗り越える力 知恵など

 

 人生において大切なことが多く記されています

 

 ぜひ ご一読ください

 

 

      なんでもできる 片まひ生活 くらしが変わる知恵袋

 

                         臼田喜久枝著

 

           特定非営利活動法人「夢の湖舎」理事長

                        藤原茂編著

 

                        青海社           

                     

                      本体価格2,400円 

 

 

 

 

以下 私の反省です

 

  できる できないは ひとそれぞれ

 

この人ができたから と安易に考えるのは危険です

 

ひとり ひとり 性格が違うように

 

ひとり ひとり 障害も違います

 

私は母が入院し 右半身マヒだと知らされた後にこの本を購入しました

 

「読んでみる?」と聞いたところ

 

母は「いい」と言って読みませんでした

 

当たり前です

 

母とこの方は違うから

 

私がわかっていないといけなかったのは 違うということ

 

母は一人の人間です 

 

ですので 障害の残り方も 回復の仕方も 気持ちも

 

母一人のものです

 

最初に必要なのは 寄り添うことでした

 

母が「頑張ろう」という気持ちが持てるまで寄り添って

 

そのあとでも良かったと思います

 

 あの時はまだ甘えていたのかもしれません

 

「こんな本があったよ 褒めて」って

 

母自身がつらいときに いい年した息子にそこまでできませんよね

 

 私は 支えて 学んで 先のことも考えるようにしないといけない  

 

改めてこの本を読んだ当初のことを思い出し 反省しました